基本計画をもとに、設計、材料、工期、予算などを具体的につめていきます。古材をメインで使う事にした為、工事が始まる前に古材を実際に見て購入します。その他、出来うる限り工事期間短縮の為に下準備に時間をかけますよ。なぜなら・・。

本来なら工事中の引っ越しが必要なレベルの工事内容ですが、お金をできるだけかけない事も目的の一つなので住みながらの工事を決意。約1ヶ月の間、工事に支障のない場所に人と物が移動しながら生活しなくてはいけません。広い部屋なら逃げ場がありますが、狭い部屋ではホコリまみれでの生活を覚悟しなくては・・。

実施設計の段階で当然設計図は描くのですが、リフォームの場合は解体してみないと解らなかったりする為、現場でデザインする事も多々発生します。
そんな訳で、直接壁に原寸図面を描いてしまいます。実は職人さんもその方がやりやすいらしい。設計者の考えもストレートに伝わり、間違いも少ないですね。

初代「自邸」の真っ白のキッチンも古材の質感や色にマッチするようにちょっと手を入れます。引き出しの面材を交換。そして奥のオープン棚にタペストリーガラス入りのトビラを新設します。これだけでグッと落ち着いた雰囲気になりますね。

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