今回のリフォームは間仕切りの変更は無いので、壁、天井を珪藻土で仕上げる「模様替え」がメインの工事になります。自邸だから様々な実験もやりたい。その一つで出隅と入隅を全部丸めちゃったもんだから左官屋さんは大変な仕事になってしまいました。でも苦労してもらったおかげで良い塗り壁に仕上がりましたよ。
下写真のグレーな壁天井は、通常ではあまり使わないボードフィラーという繊維の入った強く粘りのある材料で珪藻土の下地を塗ったところです。なかなか調子がいいので、今後は下地の条件が悪い場合に使えるかもね。
その後、真っ白な珪藻土をパターンをつけて塗っていきます。平らに綺麗に仕上げるのではなく、わざとラフにパターン付けします。職人の腕と感性が仕上がりを左右しますね。珪藻土は呼吸する材料です。したがってある程度の厚みが必要になってきます。しかし厚みにも限界がありますので厚さが均一でないパターン付けは利にかなった仕上だと考えています。
床も再塗装してピカピカになりました。わざと厚塗りしてボテッとしたペンキの質感を出しています。最初は真っ白ですが1年くらいでパインの節やアクが浮いてきて表情を楽しめます。
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