閑静な住宅街に建つ古い金属加工工場。三代目の施主はここで生まれ育ちました。
時代の流れで生産の主流はもう移転し、ここはほとんど倉庫状態となってしまいました。取り壊しや建替えの話も出てきますが、この建物や土地に愛着のある施主は手を入れてここに住み続ける事を決意されます。
建物自体はしっかりしていますが、過去家族が増える度に改装を繰り返した為、狭く暗い使いにくい空間になっています。そして長年の放置で内外装共にボロボロですよ・・さてどうしたものか?
まずは長年溜まりに溜まったゴミの搬出からスタートです。出るわ出るわでトラック満載です(苦笑)
ゴミのなくなった状態で部屋を見ると、雨漏りや断熱材の欠落などこの建物の問題点も露呈してきます。リフォーム以前の問題として建物の補修などにも予算をかなり配分しなくてはいけない為、予算内でどこまで出来るのかを考えます。幸い製造業の施主は手と身体を動かす事には積極的なので、比較的キレイな寝室(和室)とキッチン本体は既存利用し、塗るのがムツカシい天井以外は壁や床などの塗装をD.I.Y仕上げとします。
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