外資系会社に勤める施主は、仕事を任せられる充実した日々と引き替えに多くのストレスを抱え、心身共に張りつめた日々を送っています。数年前に一度リフォームした部屋は、海外でのライフスタイルに馴染んだ施主にとってお気に入りの空間に仕上がりました。しかし予算の関係で妥協した部分も多く、ちょっと消化不良。特に施主にとって生活の要である浴室を何とかしたい事から二度目のリフォームを決断されました。
前回のリフォームでは、浴室、洗面所、トイレ、それぞれコンクリートブロックで間仕切られた既存構造の中で模様替えした程度でした。今回はそれらコンクリートブロック壁や天井なども全て撤去。水周りをワンルームにして床暖房とゆったりと足をのばせる輸入のホーロー浴槽などを配置した3in1を提案しています。輸入の便器、木製の窓、古レンガ積み、テラコッタタイル、それら個性の強い素材のバランスに注意し、見た目だけでなく機能や様式まで海外のライフスタイルを移植しています。
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