「名作家具と暮らす」と言っても今回は実用性が重要なポイントとなります。オブジェ的に飾るならコレクションとして欲しい名作家具はイッパイありますが、空間にも予算にもそんな余裕はありません。恒久的な美しさがある事、実用的に快適である事、当然予算内に収まる事、そしてこの部屋にマッチする事がセレクトのポイントとなりますね。だから一度頭をカラッポにして様々な組み合わせを検討します。
案の定行き詰まってきたので気分転換に新宿のTHE CONRAN SHOPに出かけたところ、イームスのラウンジチェアが目に止まります。当然昔から知っている定番チェアですが黒革で重厚なイメージを持っていたので候補には上がっていませんでした。ところがそこに展示されていたモノはアイボリー革。とても軽快で優しい。まったく別のイメージですよ。座るとこれまたイイ!!当然ジェネリックじゃないハーマンミラー製のオリジナルでしかも50周年記念モデル。さらに記念冊子まで付いてくる!!ウ~そそられます~。そしてベーシックな形が美しいWINSLOW。深い奥行きと1.5シーターというウチにはちょうどいいサイズです。
でも・・これらを揃えるとかなり予算オーバーだな・・。
Eames Lounge Chair and Ottoman
Ivory leather model
from Herman Miller Inc.
Designed by Charles and Ray Eames
WINSLOW 1.5 Seater
Chocolate leather model
from THE CONRAN SHOP
Designed by Terence Conran
上質な革張りはメンテナンス次第で長持ちするし味も出てきます。そしてベーシックでシンプルなデザインは飽きもきません。長期的にみれば決して高くない、今後ライフスタイルが変化してもどんなテイストにもハマります。
「名作家具」と言ってもそのほとんどがデザインにクセがあったり機能を度外視したモノが多い中で「機能美」の秀でた2点が我が家にやってきました。
上質な本革はメンテナンスが必要です。本当は3ヶ月〜半年ごとにしてやらないといけないんだけど、メンドウだから年末の大掃除の時と決めている。本革のメンテナンス用品は国産、外国産、さまざま販売されているけど、やはり伊ユニタス社のレザーマスターだろうね。多くの高級家具屋さんも推奨しているから多分世界標準だと思われます。
正規輸入品が日本でも流通していますが、ウチはちょっと安いイタリアからの並行輸入品をネットで購入しています。
まず、ホコリなどを掃除した後、レザーソフトクリーナーを付属のスポンジで泡立てて汚れを拭き落とします。
自然乾燥後、レザープロテクションクリームを付属のクロスでやさしく塗り込めば出来上がり。本革に栄養を浸透させ、汚れを付きにくくする効果がありますよ。これでしっとりとした質感と表面の光沢が復活なのだ。作業は簡単なので、本革製品をお持ちの方はおためしあれ。
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