以前勤めていた会社で私が担当して建てた会社兼自宅の3階建て2x4住宅。子供が産まれ、社員を雇ったりと生活環境が変化するたびにリフォームの依頼を頂けるありがたい施主さま。スタジオダックス設立後のあんまり仕事が無い頃はとてもありがたく、足を向けて寝るとバチが当たります。また、スタジオダックスの名前の由来はこの家にいるダックスフンドの「ポンタ」と「プリン」とよく遊んでいたからとの説が有力です。

2000年から1階の仕事場の充実と駐車場の上にウッドデッキ製作。オーニングを付けて空間にゆとりが出来ました。次に看板のデザインと製作、外部収納や棚など細々と手を入れています。

2002年になって事業の拡大にともなって、自宅は別の場所に確保。住居部分を仕事場に変える事になりました。依頼内容は施主のプライベート部分と従業員やお客さまが自由に出入りするパブリック部分を区分けする事だけでした。しかし、ビジタールームとしての意匠的な各種の提案を勝手にしてしまいます。

住居として使われてきた空間なのでどうしても生活感がにじみ出ています。キッチンが接客や従業員の休憩所として機能する、シンプルで生活感の薄い多目的に使える空間を提案しています。区分けの為と、トイレをパブリック仕様にする為に計3枚の無垢トビラを設置。古材の化粧梁を渡し、キッチンを真っ白なモザイクタイルに貼り直してコンテンポラリー空間を演出します。その他細々修正し、家具のレイアウトをコーディネートすると日本ではあまり見かけないオフィスの完成です。

ここからどんなクリエイティブワークが発信されるのか楽しみですね。