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特殊なご依頼でした。2002年の春ころから某リフォーム業者に全面的なリフォームを依頼された若いご夫婦は、業者側の数々の不具合、不手際に業をにやし、完成前に契約を解除、工事は途中でストップしてしまいました。ふと我にかえると、いたる所が未完成で不良箇所も多く、なんと言っても出来上りがイメージしていた物とはかけ離れていました。

現場に伺ってみると、状況はかなりひどく、早急に改善案を練ります。床、壁、天井などベースの部分はそれなりに出来上がっているのでそのまま使います。ダイニングキッチンをメインに直し、その他の箇所も全体的にイメージの手直しをしていきます。

キッチン:
オーダーキッチンを作った事のない業者だと思います。ディテールがバラバラで、仕上がりは最悪でした。面材の交換と各種手直し、吊り戸棚の新設と各種キッチン家電を置く場所を作ります。むき出しの冷蔵庫を収納すると空間がスッキリし、使い勝手も向上しました。

ダイニング:
以前の業者のプランで造り付けのダイニングテーブルが作られていました。使い勝手が悪く、椅子の高さとテーブルの高さが合っていません。色も濃い茶色に染色され、空間が暗く重くなってしまっています。それらは総て取り払い新規にプランし直します。死んでいた出窓を生かすパーティーシンク付きの収納カウンターと、椅子にあったテーブルを造作します。

リビング:
ご主人が大好きな古材を取り入れる為にバーンウッドの棚とニッチを新設します。

全体:
まったく考えられていない照明計画でしたので、間接照明をメインに大幅に修正します。

まだまだ手を入れたい所はありますが、ほぼイメージがまとまりました。
ストレスから解放された施主の気持ちが伝わって来ると同時に、作り手として色々考えさせられる現場となりました。


東京都品川区、戸建て部分リフォーム、床、壁、天井、建具は既存のまま

キッチン面材、吊り戸棚:パイン無節オスモ仕上げ

ダイニング:
25角モザイクタイル貼り、OP建具、SPFオスモ仕上げテーブル

その他:
バーンウッド化粧棚、ニッチ造作、珪藻土テレビ台、照明計画、部分的に珪藻土補修

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